PLAY THE GUITAR VOL36
タッピング(ライトハンド)
タッピング基本講座
タッピング(ライトハンド)といわれる奏法は、現在のギターテクニックの中で
かなりメジャーなテクニックとして頻繁に使われるようになっています。
この奏法を確立して普及させたのは、ヴァンヘイレンでファーストアルバムの
イラプションという曲は当時そうとうなインパクトをギタリストに与えました。
実際、最初にこの曲を聴いた時にはギターではなくキーボードではないかと思える
たほどです。
今回はこれからタッピングに挑戦してみようという方に簡単な例などを含めて
解説していきたいと思います。
タッピング(ライトハンド)
タッピング(ライトハンド)とは?
まず、タッピングとはどのような奏法なのかを簡単に解説します。
通常のギターソロなどでは、左手の指で弦を押さえ、右手でピックなどを持ち弦をならしますが、
タッピングでは右手の人差し指や中指などを使って左手の延長のような感覚で指板上で弦を
ハンマリング&プリングして音を鳴らすテクニックです。
実習:例題1
それでは、シンプルなものからやってみましょう。
例題:1
Tempo 100で演奏しようと思った場合、
1拍(ここでは6連符を1回やる時間)は0.6秒になります。
0.6秒の短い時間の中で6つの音がなるわけですから、聴いている方は、
かなり速いフレーズに感じると思います。
しかし指使いを考えてみましょう。
Hはハンマリング・Pはプリングをあらわしています。
- まず左手人差し指は、この場合では押さえっぱなしでいいので動かす必要は
ありません。
- 左手小指は、0.6秒の間に2回動かすことになります。
このように聞くとやはり速く感じますが、今ためしに左手の小指を1秒間に
何回か動かしてみて下さい。おそらく思ったよりは簡単に出来ることがわかると
思います。
- 右手と書いてあるところは、右手の人差し指が担当しますが、これも左手小指
同様0.6秒で2回動かすことになります。
このように考えてみると、思ったほど速くはないことがわかると思います。
(もっともテンポがもっと速くなっていれば別の問題になりますが)
それではなぜ実際演奏した場合、最初は難しいと感じるのでしょうか?
すべてはタイミングを合わせるのが難しいのです。
しかしこれも練習していくうちに次第にタイミングの取り方もわかってきます。
今回はタッピング(ライトハンド)を例に説明させていただきましたが、
左手の動きの部分に関してはライトハンド以外でも共通することが多いのでは
ないでしょうか。
もしテンポ100でタイミングが取りにくいようであるなら、安定できるテンポで
無理なくはじめていくとよいと思います。
上記の説明では、タッピングは速くて難しく感じますが、実際にはそんなに
無理なことではないことを説明させていただいています。かといってタッピング
が簡単だといっているわけではありませんので、なかなか思うようにできない
場合は、あせらず時間をかけてマスターしていって下さい。
このような速いフレーズをアドリブなどで使用する場合は、曲の構成を考えて
必要な場合にうまくフレーズにとり入れるようにするといいと思います。
新しい技術をマスターすると、どうしてもやみくもに使用してみたくなりますが、
曲によってはライトハンド奏法などを必要としない場合もあると思いますので、
その部分も含めて考えることによりアドリブの幅が広がってくると思います。
参考になるといいのですが
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