PLAY THE GUITAR VOL27

ブルースの秘密


ブルーノートペンタトニック

非常に多くのギタリストの方はブルースを一度はプレーしていることだと思います。 12小節のシンプルなコード進行から実にすばらしい音楽がかなでられるブルース。 プルースは、多くのプレーヤーに親しまれている音楽です。また、アドリブプレーの 練習などでも最高の教材のひとつだと思いますが、実はこのブルースでつかわれている 音階(ブルーノートペンタトニックスケール)は過去の音楽理論をうちやぶった画期的な スケールと言えます。今回はブルースプレーをしたことがある方もはじめて挑戦してみよう という方にもなんらかの参考になるようにブルーノートスケールの分析を試みてみることに します。
簡単なコード理論もでてきますので、興味のある方は、
わかりやすいコード理論(1)
わかりやすいコード理論(2)
も目に通しておくとよりわかりやすいかもしれません。
それでははじめてみましょう。



ブルース

  • ブルースのコード進行

    ブルースは一般的に12小節のコード進行の繰り返しで演奏されます。
    何種類かのコード進行のパターンがありますが、比較的よく使われているコード KeyCのコード進行でここでは説明をすすめていきます。



    各コードの構成音をここで確認してみましょう。ここをクリック!

  • ブルーノートペンタトニックスケール

    それでは、上記のコード進行で使われる代表的なスケール、Cブルーノートペンタトニックスケールを 紹介します。

    もしこのようなブルースプレイを経験したことがない方は、さっそく試しにやってみて下さい。
    一人の方にコードを弾いてもらい、もう一人がスケールでアドリブをとってみると楽しめると 思います。深く考えずにスケール上で自由にアドリブでひいてみてください。
    もし、自分一人の場合はラジカセなどでコードを先に録音してそれにあわせてアドリブをとって みるといいでしょう。

    それでは、このブルーノートペンタトニックスケールについて考えていきます。
    まず、一般的にコードというものはなるべくとなりあう音(半音)で構成されない様に するということが基本になっています。

    Cブルーノートペンタトニックでは、D#の音が含まれていますが、このD#は コード進行ででてくるCコードにとって非常に重要な意味をもちます。

    CコードはメジャーコードになりますがCコードにD#の音を入れると構成音は、 C・D#(E♭)・G・となりマイナーコードになってしまいます。
    せっかくバッキングでCコードを弾いていても、アドリブの方がCマイナーコードの 音を弾いているのです。しかもブールスの場合はロングトーンでこの音がよく使われています。
    かくしてこのコードは後にC7#9コードというテンションコードとして、おそらく理論上あつかわ れていったようです。
    つまり、それまでの理論ではもともと間違っていた音が、正しいくなったといえます。
    このことはその後、ロック、ジャズ、ポピュラーなどあらゆる音楽に多大な影響をあたえているようです。
    もちろん、使用できるスケールはこれだけではありませんが、これにより他にも使えるスケールや音が あることがわかってくることと思います。


参考になるといいのですが

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